反響が!
2019-01-06
大晦日にチューリップテレビで放送された
ドキュメンタリー「沈黙の山」立山黒部世界ブランド化の陰
いろんな方面から、反響を頂いております。
番組の最期の場面で、室堂山荘のご主人へ「山小屋の既得権益」を守るための活動では? って、質問されるシーンが有りました。
それは方向が全く違います!
立山黒部アルペンルートが昭和46年に全線開通してから、徐々に営業期間を延ばしてきましたが、
「すでに限界!これ以上営業期間を延ばすのは危険過ぎる」
管理をする人間(除雪オペレーター・交通機関の運転手・キャンプ場管理・レスキュー体制等々の、現場を預かる人間は「無理ではないか」と感じていました。
しかし立場上、声を出し辛い!意見を聞かれない!等の理由から、現場の意見が置き去りにされたまま「推進会議」で話が進み、「スイス視察団派遣」という行動に出られるに至っては、「このまま黙っていては、本当に現実味を帯びてくる!」との危機感から、しがらみの少ない山小屋関係者等からの「意見書」という形で疑義を申し立てる形となりました。(提出者は山小屋になっていますが、実は声を出せない?顔を出せない?沢山の方々の意見を集約して作られています)
番組の中で、営業期間中の新雪が積もった快晴の日に立山の三の越付近から表層雪崩が発生して、スキーヤーのシュプールが残っている斜面を雪崩下るシーンが出てきます。(幸い巻き込まれる人間はいませんでしたにが)
推進会議の中で「前向きな意見を・・・」との進行役の委員が発言していますが、我々現場を知るものは「リスクが有り過ぎる」と言っているだけです。
「星野リゾート」の社長もインタビューを受けて「冬季営業が無理なら止めればよい」と言っておられます。
冬季間の調査費1300万円が県予算で付いていますが、先に書いた現場の人間への聞き取り調査・意見聴取等があったとは聞えてこず、監視カメラで観察しているらしいですけど・・・???(当然ですが、煙たがられている私への意見聴取は未だ有りません)
山小屋経営者の、「既得権益」を守る「新規参入阻止」の為の行動ではないことを強く申し添えておきます。
見逃してしまわれた県内の方々!視聴できなかった県外の方々! チューリップテレビにメッセージを送っていただけたら、富山での再放送・キー局(TBS)を通じて広いエリアでの再放送にも繋がるかもしれませんので、再放送希望とチューリップテレビお問い合わせまで送っていただけたら・・・もしかしたら再放送が叶うかもしれません。
この先、称名滝付近にロープウェイを設置する構想も持ち上がっていますが、こちらの話も維持管理等の技術的な問題や「大観台」付近での新ターミナル建設等の問題を抱えており、このまま強引に話が進められるのではと危惧しております。
何度も言いますが、「立山黒部」だけの問題ではありません。
制作したチューリップテレビも、かなり勇気を出しての放送だったと想像できます。 是非とも全国の方々に、今抱えている問題と問題に立ち向かう勇気を見ていただき考えてもらえればと思います。
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2019/01/n20190106a.html