阿曽原温泉小屋

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ついでにもう一つ!(不幸中の幸い?)

2025-09-28

写真

折尾谷のトンネルは土砂で埋め尽くされていました

たぶん9月14日の大雨だと推察しているのですが・・・折尾谷の砂防堰堤状のトンネル内に、鉄砲水が走った際に出入り口からトンネル内に濁流が入り込んでしまったようです。

本来の砂防堰堤トンネル

リンク写真手前側(左岸)のトンネル出入り口から鉄砲水が入り込んだようです。 トンネルに入って直ぐにコンクリート階段を下って通路を進むのですが・・・

階段の降り口の高さまで土砂が「面一」まで溜まってしまい、それに伴い天井までの空間も狭くなりホフク前進?せねば通過することは出来なくなってしまいました。

我々は、対岸右岸側のトンネル脇の岩壁に垂らされているロープで登って堰堤の上に出て沢の流れを飛び越えて渡りましたが、水量が多いと渡ることは出来ません。

業者さんが溜まった土砂を掻き出してくれるはずですが・・・何時になるやら?

これも不幸中の幸い???

次から次と(壊滅!)

2025-09-28

写真

丸太橋があった場所が巨岩で埋まってしまいました。

雲切新道の仙人谷に、毎年架けて撤去している丸太橋が跡形なくなっていました。

写真右側の赤い岩壁に丸太を収納してある岩穴が有って、その左側の巨石の上から丸太橋を三連~四連架けて対岸に丸太橋が掛かるのですが・・・本来なら

橋なんぞは跡形は無くなり~川床が巨石で埋め尽くされて盛り上がり~地形そのものが変わってしまい~水が流れる沢筋も全然変わってしまいました。 対岸の左岸側は大量出水で岸が抉られてしまい、土砂と石がミックスした高い崖になってしまい橋を架けれそうもなく・・・

このアングルからは、上流にある小さな滝が見えるはずなのですが・・・手前に巨石が積み上がって見えなくなりました。

右手前に白く伸びているロープが見えますが、手摺りロープが橋と支柱ごと流されてしまい下流に引っ張られて、赤い岩壁に鉄製アンカーで末端が固定されていたのでパンパンに張って残されていました。

これまでも何度か、橋が流失したり!堰堤変わりとなって流木が溜まったり!等はありますが、ここまでやられたのは初めてです。

不幸中の幸い???

今シーズンは、トロッコ列車が災害復旧中で登山者の往来が無い! 

予備の丸太を収納してあった赤い岩穴が土砂で埋まっていなかった!

撤去の手間が省けた!??

来シーズンに向けて、頭の痛い問題がまた一つ!

一応、人並みに??

2025-09-24

写真

ダイブツと一本ずつ

山の調査・点検みたいな仕事を依頼されて、明日から阿曽原に入る予定です。

日本中でクマが出没して騒ぎになっていますが、黒部奥山は元々が彼らの生息地なのですが人間の気配を感じると目に付くところには出て来なかったのですが・・・

小屋も休業中で登山者も歩かず、登山道整備の業者さんが整備を終えた後は彼らは好き放題にうろついているのではないかと???

昨日、欅平駅周辺でもブナの実は見当たりませんでした。

二千m以上の高山帯が紅葉が始まれば、彼等は標高の低いエリアに移動して来るはずで我々がこれから仕事する場所は本来ならば木の実が実る時期で彼らのパラダイスになるはずです。

ということで「クロクマ・対悪人用スプレー」なるモノを一応用意してみました。

いざという時に効果が有るのか??

亡くなられた剣沢小屋の先代主人でクマ撃ちだった友邦さんに言わせれば

「熊出ても鉈さえ持っとれば大丈夫!向かって来たら鉈でクマの鼻先を突けばいいがよ!」

って聞かされていたので、愛用の 「泊鉈」 を腰にぶら下げて「スプレー」はザックの肩ベルトに固定して頑張って仕事して来まーす。

参考;泊鉈

黒部は手強い!だから見応えがあるのですが・・・

2025-09-24

写真

頂上の足場櫓が見えるでしょうか?着々と進んでいる様ですが、安全第一ですから

昨日トロッコ列車運休の原因となった、山頂の岩塊崩落現場を久し振りに見て来ました。

写真では解り辛いですが、山頂の一番高く見えている部分には単管で崩落個所を囲むように足場が組まれていました。

毎日現場まで行って作業を進めてくれているのですが、一刻も早い修復を願うのですが場所が場所なだけに安全第一で進めていただかねば・・・

頂上の岩塊を接着・ワイヤー固定などして安定させてから~下部岩壁に不安定な落石等が残っていないか調査が終了してからでないと損傷を受けた鐘釣橋の修復に着手できません。

頂上直下から岩壁に、白っぽいラインが下方右側に続いているのは岩塊崩壊の際に落石が走って岩壁の表面を削ったから出来たラインですが、ほぼほぼ鉄橋上流側に落下しているのが見て取れますが・・・(鉄橋は写ってませんが写真下部中央です)

どこの世の中にも「跳ねっ返り者」は居るのか? 落石の中の幾つかが、皆と違った方向に跳ねて落下して鉄橋に被害を加えたのでした。

平成14年の崩落から見れば被害も少なく、どちらも鉄橋被害だけで人的にもトロッコ列車本体にも被害は無かったのは幸いでした。

「生きている黒部との共生」なかなか手強いのです。

仙人谷の丸太橋は流失してるかと?(バカな顔してられません?)

2025-09-23

写真

大好物!カイザー食堂の「スタミナ定食」

参考です

雲切新道の仙人谷下部の丸太橋は、流失しているのではないかと考えられます。(ダム勤務員から「仙人谷」で凄い出水が有ったとの情報が)

仙人池方面から降りて来ても行くところが無いので、向かって来る方はおられないとは思うので慌ててはいないのですが・・・

暇を見つけて丸太橋の撤去にもゆかねばならないのですが、先に済ませねばならない仕事・サポートが次々と入っていて、丸太橋は通行者がいない前提で後回しになります。

※目立つの?

日曜日に黒部ダム方面へ、下見?調査?みたいな用事で行った帰りに信濃大町の「カイザー食堂」へ昼飯食べに行きました。

日曜日でそこそこ混んでいたのですが、空いていた窓側のテーブルに相棒と座って女将さんに注文をお願いした際に「小屋は営業の目途が立たない」みたいな話をチラッとした途端に!

「アッ」「やっぱり」って隣の隣りのテーブルのペアの神奈川マダムと、その先のテーブルの別グループのマダムがソレゾレ声を上げて「前に行きました、御世話になりました」「カレーじゃなかったけど食事が美味しかったです」って声を掛けてくださり、阿曽原の受付で私と一緒に写した写真をスマホから探して見せに来てくださったり。

出先の長野県で、テーブル5つにカウンター席が少しだけの小さな食堂で、同時に二組から声を掛けられるとは・・・まさかの偶然に驚かされてきました。

普通に営業していれば毎日お客さんが入れ替わり利用して下さって、もちろんすべての方々の顔を覚えられる前も無いのですが・・・

利用して下さった方々から、声を掛けて頂けるってことは「ありがたい!」ことです。

改めて、山小屋経営は良い仕事なんだと思いを新たにして来た小屋主なのでした。(と言うか、ボーッってバカな顔してられないわ・・)

今日はこれから欅平まで、飲み代稼ぎの仕事に行って来まーす。

廻り合わせなのか?

2025-09-17

写真

営業で来てないけどドタバタ・・・出来る事を!

私の大切な男が、病気療養中でしたが先週亡くなってしまいました。

中学校の同級生でした。 彼は東京で仕事して所帯も持っていたのですが、父親が亡くなられて経営していた小さな建設会社を引き継いで宇奈月と富山を拠点に仕事して家族の住む東京を行き来していた優しい頑張り屋でした。

私も大仏も仲間達も、トロッコ列車の開業準備・山腹調査・東鐘釣山の岩壁点検作業等、山小屋の休止期間中に声を掛けられて作業に出ていました。

今シーズンもトロッコ列車の営業(区間営業)が終了すれば、防護柵撤去などの作業も残っているのですが会社との連絡調整していた社長が居なくなって困ってしまうのですが、二ヶ月半後には撤去・片付け済ませて来シーズンに備えねばなりません。

宇奈月の自宅には高齢の母上が一人残され、東京在住の奥様と娘さんも会社運営・作業内容も解る訳も無く・・・

葬儀終了後に関係者で今後の対応を話し合って、阿曽原が営業休止中で暇にしている? 黒部峡谷鉄道・富山の事務所職員等とコミュニケーションが取れている?等々の理由で、私が事後処理に当たるのが一番スムーズに行くだろうということで対応に当たることになりました。

契約未達成分の作業を終わらせるだけならば問題ないのですが、作業の進捗・完成報告書作成・富山事務所閉鎖に関る車両やパソコン等の処分等々、分からない事ばかりですが・・・しばらくは、御家族と従業員と契約先等と連絡を取りながら動くことになりそうです。

廻り合わせと言うか、地震発生~東鐘釣山の岩盤崩落~鐘釣橋の損傷~阿曽原の営業休止、災害があったからこそ見えて来たこと・全国からのクラファンでの支援の有り難さなどなど、「災害も悪いことばかりではない!」って考える様にしてきましたが・・・今回の件については少しばかり凹んでしまいました。

昨年末に警察同期が一人無くなっており更には同級生が亡くなるって、他人事では無いというか「そんな歳になって来た」って現実を突きつけられはしたものの、やる事やらねば前に進めないのだから、目の前の問題を一つ一つ処理して行くことが同級生への供養となり、広い見方すれば結果として「黒部の為」になると考えて動いてみようかと考えております。

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