阿曽原温泉小屋

下の廊下情報!(10月6日)

2018-10-06

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十字峡から15分上流の崩落面の丸太桟道!

昨日も作業が進められていました。(草刈り等)

通行してきた女性に印象を聞いてみたところ

「道の整備は良く出来ていて、不安に思ったところは無かった」

との答えが返って来ましたが、コース全体が元々デンジャラスなのですから気を抜かずに歩いて来てください。

※茶化さないで!(冗談が通じませんから)

そんな気はないのかもしれませんが、「混雑していて儲かりますね」「空き缶がイッパイで儲かりますね」「次回もカレーなの~」とか、言われるお客さんがおられます。(昨日、そんなことを言われて少し大きな声を出しました)

混雑するのは、元々「下の廊下」の通行可能期間が短く、なおかつ安定して歩けないからです。

昨年は、10月6日から歩けましたが週末毎に悪天候でキャンセルが沢山出ました。

この25年間で、シーズンを通じて営業出来ない年が2回、「下の廊下」が通行出来なかった年も数回、10日日間前後しか通行出来なかった年も有ります。

それだけ黒部は、災害と天候に影響を受ける場所なのです。

今年の7月は宿泊者が2名だけ、8月も20人を超えたのが2回だけ、昨年も営業開始自体が9月16日からでした。一昨年は残雪の状態が悪く、8月5日まで登山者が来れませんでした。(夏山営業が無い山小屋?)

目の前の事だけ見て「あーだ・こーだ」言われても・・・、こちらはその時その時で出来る事を頑張っているつもりです。

災害で小屋の営業が出来ない時は、復旧作業で危険な作業に大汗をかき食いつないぎ、登山道整備・改修工事でも建設会社が入札に入ってこない様な仕事を引き受けてこなしているのは、

黒部と黒部に訪れる人の為に自分達が出来る事!

と考えての事ですし、黒部と真剣に向き合って来た自負も有ります。

私達も、食べてゆく為にはお金は必要です。災害が有って、仕事が出来ず借金だけ出来ても、何の保証も無い個人経営の小屋です。今まで阿曽原を回してゆくのに、借金も苦労も大汗もかいて来ている積りですし、混雑時には「カレー」しか出せない事情も先に説明しました。

効率の良い営業だけを考えれば、9月の半ばから営業すればよいでしょうが、お客さんが少なくても楽しみにしている方がおられるのであればと考えてです。

どうか目の前の事だけ、自分の都合だけで判断なさらない様に願います。 私には、そうゆう冗談は通じません!腹を立てるだけですから。

(大仏は、こんな事書かなくてもって言うのですが。 毎年繁忙期になると思っていたことで、人間嫌いになりそうな自分が居るので・・・書いちゃいました)

台風25号について!

2018-10-05

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半月沢右岸の歩道(昔は左岸から吊り橋が有ったんです)

昨日から、この連休にやって来る台風25号についての問い合わせ、

・台風の動きについて?

・強い風は危険でしょうか?

等々が相次いでおります。

台風の動きについては阿曽原小屋では答えかねますが、予想進路が能登半島の沖合を通過する様で、富山県東部の6日の予報も「曇り晴れ」となっておりそれほど心配することはないのではないかと予想しています。

ただし、予想気温が31℃となっており、フェーン現象で南風が吹き込むのではないかと。

何れにしろ、先ほども7日の天気予報が「曇り」から「曇り雨」に変わったように、まだまだ予想がし辛いのではないかと思います。

黒部川は南北に流れており、台風が接近する時は上流から南風が吹き抜けるます。通過後は、下流から北風が吹き始めます。

前回の24号の時は、近い場所を通過したので南風は結構強く吹いて、風呂場の近くの雑木の枝が折れました。

また、接近時間が何時頃になるのかによっても影響は全然違ってきます。

問い合わせの電話を頂いても、今現在は答えようが有りませんので、台風関係の問い合わせについてはご容赦下さい。

山側の手は、フリーに!

2018-10-04

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雨上がりの十字峡!(棒小屋沢の水量が多くて合流点は白濁しています)

「下の廊下」は未整備区間が残っていますが、取りあえず歩けています。 

昨日も、小屋泊・テント泊合わせて20人余りの方が通行されました。

しかし、全体を通して気の抜けないコースである事には変わりありません。 通行される方は、整備済み・未整備個所に係らず慎重に通行して下さい.

下の廊下・水平歩道とも、数か所に昇降は有るものの大部分は平らな道が続きます。 平らな道が続くと、知らず知らずのうちに腿上げが疎かになってしまい、小さな突起に躓きバランスを崩すことが有ります。

山側の手摺番線に、直ぐに手を掛けてもらえれば転落する事も無いのですが、疲れて来ると反射神経も鈍感に・・・。

※頬のシミ!

10月中旬の夕飯前、知り合いのガイドが「お客さんが落ちたじゃ」駆け込んで来ました。

小屋と仙人谷ダムの中間で、夫婦のうちの奥さんが躓いて道から落ちて・・・暗くてどこまで落ちたのか分からないけど、コールしたら反応が有った様な気がするとのこと。

その日の阿曽原小屋は私以外の男手は留守で、1人で向かうには危険過ぎる! 玄関先で馴染みのガイドさんが、黒部ダムからのツァーを終えてビールのロング缶の2本目を「プシュッ」っとしたところ・・・私と目が合い「付き合ってよ」と頼んだところ快く出動してくれることに!

早速装備を整え現場に走ると、旦那さんが道から下の藪斜面に向って大きな声を掛けておられました。

現場は、権現峠の阿曽原寄りの斜面で道の直下は藪斜面だが・・・その下は岩壁か滝が有るのか?いずれにしても急斜面には間違いないのだが、とにかく暗くて見通しが効かない。

ザイルを固定して、ガイドさんに上で確保をお願いして枯沢地形を下降する。真下に遭難者が居るのだから絶対に落石を落としてはならない! 真っ暗の中を慎重に2ピッチ下降したところで、枯滝の下の少しの平らに横たわる遭難者と合流しました。(ラッキーなことに、落ち葉が溜まってクッションに)

救助バンドに固定して、背負って道まで登り返します。上で確保してもらいながら、藪に掴まり強引に登り返して半分くらいまで来て、ザイルを緩めて支点を変えて再度登り返すためにザイルを引いたときに???何かに引っ掛かった感じがして。

暗闇の中、上を見たらヘッドライトの明かりの中に、突然四合瓶位の落石が降って来るのが目に入りました。   ザイルにぶら下ったまま身を翻そうとしますが、人間を背負っているので一瞬対応が遅れたものの四合瓶は顔をかすめただけで事なきを得ました。

水平道まで登り返して仙人谷ダムまで背負って、関西電力・黒部峡谷鉄道の協力で遭難者を下界までの搬送を引き継いで一件落着です。

出動してくれたガイドさんが、「お前、顔は大丈夫か?」って???左頬から流血が・・・!そういえば、背負い搬送中に口の中が血の味がしていて、遭難者が頭を怪我でもしているのかと思っていたのですが・・・。(さっきの四合瓶は、頬骨をかすめただけでなく結構なダメージを・・・)

翌日からも小屋が忙しくて、そのまま治療も受けずに絆創膏だけ当てていたら、大切な顔にシミが残る事に成ったのでした。

これ以上、顔にシミを作りたくありませんので?山側の手摺番線に何時でも手を延せるように、山側の手はフリーにして置いて下さい。

☆100円硬貨について!

先日も、お知らせしました100円硬貨についてですが、お陰様で反応が速攻ありまして。持参して来られる方が沢山おられまして助かっております。 ただ、わざわざ重たい思いをして大量に持参して来られては申し訳ありませんので、御釣りが出ない程度に用意して頂ければよろしいですから。 お気遣いありがとうございました!

本番間近!

2018-10-03

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登山靴に着けてもらう洗濯バサミ

写真は、小屋に来られたお客さんんの登山靴を、下足棚に片付けて置く際に着けてもらう洗濯バサミです。

登山靴の履き間違いを防ぐためにグループごとに同色にしたりと、色・番号を違わせて用意しています。 (あまりにも多く来られると、数が足りませんので「はさみが無いのが目印」となります)

今週末から、本格的に登山者が訪れる予定です。大仏も王子も「大ヘツリ」の作業を終えて帰って来てくれるし、小屋のスタッフも増員して体制が整ってきました。

台風の動きが心配ですので、影響が大きい様でしたら無理をなさらずキャンセルをしてください。 (すでにポツポツ入っています)

※平八郎の乱!

阿曽原には、語り継がれる事件が数々有ります。10年位前の体育の日の連休、初日から強い雨でキャンセルが出ましたが80名位のお客さんが来られました。

翌日も雨は増々強くなり、半分くらいの方は出発したものの、欅平に向かった人達は折尾谷まで、黒部ダムに向かった人は黒部別山谷までで、ずぶ濡れになって引返して来られて小屋の中は大混乱となりました。(当日、内蔵助谷の増水に流された方が亡くなっています)

夕飯前に、「部屋で酔いつぶれて寝ゲロした人がいる」との通報!

スパッ!パチン! 手術に向かうDrのごとく全員ゴム手袋装着。

ダダダッ! 男手はもちろん、詰めていた警備隊員・看護師上がりの女子バイトが部屋に駆け付けました。

そこには、グダグダに酔いつぶれた高齢の男性が・・・。

男手は、当人を寄ってたかって抱え上げて食堂に搬送します。 私も警備隊員も、デモの座り込み排除の訓練を受けているのでお手の物です。 

看護師上がりの女子は、サッサと汚物で汚れた部屋を片付けて綺麗に掃除します。

肩越しに「阿曽原小屋、スゲーッ!」って感嘆が聞こえてきます。

男性は単独で、朝からすることが無く飲み続けていたらしく・・・。

玄関と食堂の間に、大きなゴミ袋でラッピングした布団を用意して朝まで休んで頂きました。

この男性の名前が「平八郎」だったので、阿曽原年表には「平八郎の乱」と記録されたのでした。

小屋は皆が利用するものです。暇だからって、呑み過ぎ注意です!

私の話は、汚い・痛い・怖いが多いですが、小屋の運営はキレイ事で済まない事も多々あると言う事です。 何かあっても、救急車やパトカーが来てくれる訳では無いので嫌でも「何でも屋」をする羽目になるのです。

☆続報! 先日の台風の日に来た、行き当たりばったり男性について。

池の平小屋に泊まって、北方稜線に向かったものの小窓雪渓が怖くて引返し来て、真砂沢ロッジに宿泊したとのことです。 

取りあえず無事で何よりですが、池の平小屋で外にあるトイレで財布を便槽に落としてしまい、拾うのにトイレの床とその周りを汚物だらけにして・・・、小屋番が掃除に大変な目に遭ったとのことです。

どんだけ、山と山小屋を舐めているんじゃい!

危険な作業です。

2018-10-03

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作業中はイッパイイッパイの時もあります。

元々、危険な場所での仕事を頑張ってくれています。 おかげで、取りあえず歩ける様になって来ましたが、まだまだ整備個所は残っています。

作業員も集中していると、登山者の接近に気付かない事も有るかも知れません。 

気付かれないまま接近すると、思わぬ事故の元になります。必ず、声掛けするかアイコンタクトしてから作業現場に近づいて下さい。

作業員にしてみれば、登山者の通過は仕事の手を止める事に成ります。

本当は「ジャマ」なはずなのですから、通過する際には魔法の呪文のごとく「お疲れ様」「ありがとう」なり言葉を掛けてやってもらえると、作業員も気持ちよく仕事が進められるのではないかと・・・。(富山の人間は愛想が悪いので無表情かもしれませんが、声掛けされれば嫌な気分にはならないかと)

昨日「下の廊下」を歩いて来られた長崎からの4人組の1人は、「危険な仕事を見て、ありがたくて涙が出た」って仰っていました。

通過される際は、「声掛け」よろしくお願いいたします。

ユルイ桟道とは!

2018-10-02

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半月沢左岸の歩道桟道は、まだユルイままです。

整備前の桟道は、写真の様になっています。

危険な場所から修理しているので、取りあえず歩ける所は後回しになっています。この先、次々と補修がされてゆきます。

手摺代わりの、ロープと番線はしっかりしていますので心配いりませんが、怖がりさんには厳しいかも。

※ありがとうございます。

早速、テントで来られた方だ100円硬貨を沢山用意して来てくださって。 ありがとうございます。

ただ、御釣りが出ない程度でよろしいですので、何十枚も重い物を担いで来てもらっては、申し訳ありませんから・・・。(説明不足ですみません) それにしても、このページを読んで直ぐに反応して頂けるとは、ネット恐るべし。

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