阿曽原温泉小屋

立山黒部アルペンルートの新ロープウェイ構想について!

2019-02-07

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雷鳥沢キャンプ場から劔御前への登り!(以前、この登りで吹雪かれて・・・)

昨日、称名滝~大観台まで計画されている新ロープウェイ構想について、推進派と慎重派の双方から要望書が県に提出されました。

以下、リンクのニュース映像等を見てください。

チューリップテレビN6

KNBニュースevery

BBTプライムニュース

NHK富山ニュースウエブ

北日本新聞Webun(実際の紙面には慎重派の事も書いてありました)

ざっと見比べてもらえれば・・・。(にしても、同じ日に提出とは偶然???)

今まで出された各慎重派の意見書等は、それぞれ良心に従い勇気を出して声を上げています。 

県の観光振興も正義かも知れませんが、慎重意見も正義なのです!ワザワザこんな面倒くさいことしてまで、県庁とイザコザを起こしたい者はいません。どうか、実情を知っていただいて考えて頂けれたらと・・・。

NPO法人富山県自然保護協会 菊川茂理事長が、昨日のインタビューでおっしゃっておられますが

「(現状を知るため)現地を歩いて足でかせいでほしい」

この一言に尽きます!

環境面・安全面に配慮すると言われても、現場の実情を知っている人間に意見を聞いてから計画を立てて摺り合わせする事なしに強引に進めるやり方は???

※当HP12月3日のページに、ザックリと私の意見が書いてありますので参考になれば。

「春一番」一夜にして!

2019-02-06

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バックの雲が邪魔で分かり辛くて申し訳ありません。(見ようによってはモノクロ?)

先日、新雪が積もった「白馬岳~朝日岳」にかけての写真と比べて頂ければよく判るとおもいます。 (1月30日のページの写真と比べてください)

奥の稜線と手前の低い山並みも、黒くなっています。 「春一番」の風雨で融雪が一気に進んだ様です。

4日から知り合いが仕事で、信濃大町~扇沢~黒部ダム経由で小黒部まで入っていましたが、雪崩の危険が治まる7日まで、扇沢~信濃大町間の通行止めとなる予定との連絡が入りました。

帰れなくなったと!泣きの電話が有りましたが、シーズン中に通行止めになることは、実は良く有ることなのです。

月曜日の黒部川は、下流域でも増水して濁流が流れていました。 山の中ではどれほど荒れていたのか容易に想像がつきます。

何度も言いますが、積雪期の立山黒部に、観光客が入るのはリスクが大きすぎます!

※富山の方限定!

今日、県庁に「立山黒部世界ブランド化」についての意見書が、推進派と慎重派から二件提出されるらしいです。(多分ですが・・・)   夕方のニュースを見て考えてみて頂けたらとおもいます。

「春一番」黒部恐るべし!

2019-02-04

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「勝駒」 高岡市の小さな酒蔵で、なかなか手に入らなくなって。

後に、この「春一番」時に災害が発生していたことが伝わって来ます。

黒部峡谷「仙人谷ダム」で、突然黒部川上流から押し寄せてきた「雪しろ」が待機室まで水没させて一名亡くなってしまったのです。

「雪しろ」とは、里の除雪作業時に排水路・用水路等に大量の除雪した雪を一度に流すと水路で雪が流れなくなって、「堰止湖」状態となって水路から水が溢れ出して付近一帯が水浸しになる事が有ります。

そして何かの切っ掛けで、その堰止湖の堰堤代わりの雪が土石流のごとく一気に流れ出したものを言います。(分かり辛いかな???)

当時は、「雪しろ」の大規模なものが黒部川の下の廊下で発生したらしく、「春一番」の融雪で大量に発生した底雪崩れが黒部川を堰き止めて「堰止湖」が出来てしまい、上流からどんどん供給される水量の圧力に耐えきれず。

大量の水を含んだ雪が、一気に黒部川を流れ下って仙人谷ダムを越流してしまい、待機室にまで雪水が入り込んで作業員が水死されたとのことでした。

仙人谷ダムは、川幅も狭くはなっていますが、まさか越流して施設内まで水没させる「雪しろ」が発生するなどとは・・・黒部恐るべしです。

☆季節を問わず入山する際には、天候が悪化する兆候が有れば常に避難場所の確認・引返すポイントの確認・メンバーの体調や気力の観察等を頭に入れながらの行動が必要かと。

よく言われますが「山を舐めるな」山の怖さを知れば無理な行動は控えると思うのですが、帰りの予定・仕事の都合等々いろいろな要因で突っ込んで行って取り返しの付かない事故に遭われる人が・・・。

ただ、その凄いパワーを持った山に入るのが登山の醍醐味なのですが。

※予報通り、北陸地方では昨夜観測史上最速の「春一番」が! 今年は積雪が少な目なので雪崩れの被害が無ければいいのですが・・・。結構な暖かい強風と強い雨が降っていて、おかげで自宅の周りの雪は全く無くなりました。

※ちなみに、数年前に自宅の近くの用水路で雪が詰まって、詰まった雪を流すために出動していた消防署員が、突然流れ出した「雪しろ」に巻き込まれてしまう残念な殉職事故が発生してしまいました。(今でも現場には花が手向けられていて、皆の為に命を落とした男の事は絶対忘れてはいけません)

「春一番」山には敵いません!

2019-02-02

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「立山」 年間通して一番飲んでるかも?阿曽原でも提供しています。

フイックスザイルを回収してから馬場島に下山し始めたのですが、登って来た時とは尾根の状態が全然違っています。

雪は冷え込んで硬くなっていますが嵩が低くなっており、なにより尾根の左右に張り付いていた雪が雪崩れ落ちてしまって場所によっては雪が付いていない場所も有ります。

登って来た時と同じように、輪カンジキを履いて下山していたのですが歩き辛くてなりません。

強引に下山して行き、小窓尾根から雷岩に降りるポイント着いて、

おもわず「エーッ!ちょっと待て!!!」

尾根から白萩川に向けての下降ルートは、急斜面で来るときには輪カンジキで足を雪に潜らせて来たのですが、変わり様にビックリ!底雪崩れで雪が雪崩れた後に前線通過後の冷え込みで、雨水を含んだザラメ雪はカチカチ・ピカピカの急斜面になっており、輪カンジキの木製の爪はホトンド効かずフクラハギはプルプル・・・薮に掴まらねば立つ事すらできません。

このカチカチ斜面でバランスを崩そうものなら、何処まで滑落するのやら・・・。

ザイルを出したりブッシュに掴まったりしながらドンドン下降を続けて、白萩川の谷底まで来た頃には雪も軟らかくなりだして気持ちに余裕が出て来た頃に???

登って来た時には、川の流れの音などは聞こえなかったのに?強い流れの音が聞こえ、川床に近づくと真っ白に埋まっていたはずの川床の雪が、川の流れ通りに雪の上に泥水が流れた跡が???

想像するに、「春一番」の暖かい強風で融雪が進みその後の大雨で増水した川が雪下の流れだけでは飲み込む事が出来ず、滝の落ち口の様な雪の薄い場所から濁流が雪を突き破って溢れ出して、積雪の上を広い所では幅五メートル位で二〇〇メートル位の距離を流れ下って、また雪の穴から川の流れに戻ったみたいです。

凄い物を見たと感嘆すると同時に、山には敵わん!強く思い知らされて馬場島に帰ったのでした。

※ここに書いたものは極端な例ですが、融雪期の雪渓も変化のスピードが遅いだけで同じことです。一般ルート以外の場所を歩く時には、地形・雪渓の色・雪面の傾斜・クレパス・シュルンド等をよく観察して想像することが大切です。

「春一番」冷や汗!

2019-02-02

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「千代鶴」 富山の地酒です。私的には、かなりお気に入り!

 この先の天気予報は、冬型が続くとのことで日程的に剱岳頂上に登って早月尾根を下る計画は変更して下山することに決定。

私ともう一名で、昨日フイックスしてきたザイルを回収に向いました。 尾根の状態は、昨日とは大きく変わっていて雪がやけに少なくなっており、痩せて急傾斜の尾根をフイックス地点まで二人前後して雪庇の発達していない尾根の右側の雪の上を歩いて行きました。

 フイックス地点目前で、突然「バシッ!」と腹の底に響く音がして・・・。

足元の痩せ尾根の雪面が、左右の足の間にクラック(亀裂)が進行方向に一直線に入ったのです。  左足で立っている西仙人谷側の幅二m位のスノーブロックは、直後に左側に傾き出して・・・、右足に体重を移せばと思われるかもしれませんが咄嗟の事で体が反応しません。

「ウォーッ・・・!」声に成らない叫び声を上げてバランスを崩しそうになったところで、「バフッ!」左足の外側にもう一本のクラックが入って、その外側のブロックは地鳴りをあげながらアッと言う間に谷底に崩落していったのでした。

私が左足を載せていた雪は、外側の雪が落ちて行ったため元の位置に寄り戻ってくれたのでした。 後を歩いていた隊員も同じ状態だったらしく、顔を見合わせてラッキーを喜び合ったのでした。

ホンの数秒間の出来事でしたが、今でも一コマ一コマを鮮明に覚えています。もしも外側にクラックが入らなかったら???って考えると・・・ギリギリ体験というか冷や汗ものでした。

※我々は確かに尾根の上に乗っていたのですが、雪庇のバランス・雪のブロックの弱さ・雪庇が雨で重くなっていた等々の影響で普通ならば安全なラインを歩いていたと思えるのですが、結果として切っ掛けは我々の歩く振動で崩落が発生した事に成ります。(山は怖いです) 

「春一番」天候悪化!

2019-02-02

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富山名物「大喜」ブラックラーメン!(しょっぱーいからライスと共に、飲んだ後にはいけないのは判っているのですがつい)

 先日、富山の積雪状況をお伝えしましたが、週明けには「春一番」が吹くかも?との予報が。

強い南風が吹いた後、寒冷前線が通過した後は寒気が入って来て大荒れの天気になります。

山の上では、下界よりも数割り増しの荒れ方に成るとおもってもらって間違いありません。

 私が現役の救助隊員だった二十数年前の二月下旬頃、訓練で剱岳の小窓尾根に登りに行きました。

深雪の中を登山口の馬場島から、白萩川を遡って雷岩で小窓尾根に取り付いて急登を登って尾根上に出て二日目だったかと。

その日は、春一番の温かく猛烈な強風が昼前から吹き始めたので、このまま核心部に突っ込むには危険過ぎると判断して、私ともう一人の隊員で先行してドームの急登にフイックス(ザイルを斜面に設置して置くこと)して来て早々にテントを張って沈殿することに。

午後からは強い雨も加わって、夕方からは猛烈な雷雨となりました。痩せ尾根の上で雪面を均してテントを張っていたのですが、融雪が進み傾くし雨水が浸み込んで来て来るし、なにより「底雪崩れ」がそこここで発生しているのか、ズーッと地響きでテントが揺れる感じがするし、風上の早月尾根方向からはブロックの崩壊音が続いていて、自分達のテントを張った場所はブッシュが若干有ったけど雪面ごと雪崩れてゆかないだろうか???気持ち悪くて、何時でもテントから逃げ出せるようにしていました。

夜半前から寒冷前線が通過したのか、急に雨音が止んでサラサラと雪の降る音がして冷え込み出しました。雪崩れの音が治まったので少し安心して、ウトウトしながら朝を迎えてのでした。

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