阿曽原温泉小屋

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やっぱり神様の掌の上?Ⅳ(勉強になりました)

2020-05-14

写真

毛勝山(2,415m)「海の駅・蜃気楼」より。

まだまだ続くの続き。

5月下旬だったと記憶してますが、トロッコ列車の始発に乗っても祖母谷温泉からの歩き出しが10時を過ぎていたはずですが、テントと食料を担いで中背尾根に三人で進撃!

中背尾根に入って30分ほどは測量などの関係なのか?若干の踏み跡がありましたが、そこから先は本格的な藪が始まります。 

急斜面では「シャクナゲ」が重なる様に密生していて、こいつは花はキレイなのですが枝・根がクネクネたわんでいるので、掴めば伸びる・踏みつけても沈む・ザックに引っかかる等々掴まえどころがない?力が伝わらない?・・・密生すると厄介な存在なのです。

「キレイな花には気をつけろ」勉強になりました!(キレイだけど掴まえどころのない・・・苦労したことない?)

傾斜の緩い広い斜面に出ると、私の親指くらいの「熊笹」がギッチリ隙間なく生えていましたが「大したことなかろう」って舐めてかかり地形図の最短距離で強引に突入すると、何本も集まった笹は反発力が強く掻き分けても進路は広がらず、密生しているため地面に足が着かないので踏ん張りも効かず、笹を踏んで進もうとすると足が滑って空回り、転ばない様に腕力・握力全開で堪えながら全体重を藪に押し付けて泳ぐように?前進する羽目に。

一番体格がスマートなS君は、「罠に掛かった小動物?」のように笹藪に挟まったまま空中に浮いて身動きが取れなくなるくらいの苦行を強いられたのでした。

緩斜面の終わるころ藪も優しくなって来て、大きなブナの木の根元まで来ると緩斜面の縁が割と歩きやすそうな形状で上下に続いていて???地形図を出して確認してみると、先ほど舐めて突入した地点から少し遠回りして登れば、こんなに苦労しなくても良かったのが分かって「ガックシ」させられたのでした。

「山を舐めるな」とっても勉強になりました!(この先、何回も何回も痛い目に遭っても・・・)

もっと続く・・・。

毛勝山(山の向こうは「小黒部谷」黒部のエリアです)

雪形を紹介した「僧ヶ岳」から北方稜線を剱岳に向かうと、毛勝山・釜谷山・猫又山と続いています。 

近年、西北尾根の草刈りがされていますが、昔は正面に見える頂上直下まで伸びる毛勝谷雪渓が残る間に登下降するのが一般的でした。

私が高校生の時に初めて登ったのは、生意気にも社会人山岳会の先輩方に着いて行って4月初頭の残雪期に西北尾根を登って毛勝谷を下降してでしたが、コースが長くバテバテになり急な雪渓下降にビビりながらのハードな山行でした。

写真は魚津市蜃気楼ロード「海の駅・蜃気楼」からのものですが、海から近いのに雪渓が遅くまで残る山として貴重な存在と聞いたことがあります。

続く~。

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