阿曽原温泉小屋

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黒部の為に出来る事!

2018-10-24

写真

保冷ケースに、イワナ・水・酸素・氷を密閉します。

平成7年の豪雨と県外からの職業釣り師の乱獲により、トロッコ列車沿線では壊滅状態になったイワナを何とか復活させようと、18年前から当組合が関係機関に働き掛けて一緒に事業を行っています。

黒部川中流域では、観光・発電・砂防・鉄道等々いろんな業種が仕事をしていますが、一つの事業を一緒に行った事例が無かったような気がします。そういった意味でも、小さな事業ですが黒部で一緒に動いて、黒部を一緒に考える事が出来る貴重な機会ではないかと思っております。(なんでいなくなったの?なんで増えないの?俺達に何が出来るの?)

イワナは、黒部の種イワナから育った稚魚の1年物と2年物を2000匹ほど用意して、長時間の輸送に耐えられるように試行錯誤の上、保冷ケースに水と氷と酸素を密閉して欅平まで4時間余り掛けて運んで、河原までは背中に背負って行き放流します。(水を担いでいるのと同じで重いし、チャポチャポとバランスが悪くて・・・)

もっと暖かい時期に行った事も有りますが、早い時期だと放流して直ぐのイワナは釣り師に釣られてしまうので、10月の禁漁期間になってから放流する事にしました。国立公園内ですが、内水面漁協のエリア外では魚類の規制はマス類の期間規制だけなのです。職業釣り師が入って来てイワナだけが居なくなれば、影響が出て来るのは目に見えています。(夏の終わりに大発生する羽アリですが、夏の終わりに釣られたイワナの腹には羽アリがギッシリ食べられていました!と言う事は・・・)

お陰様で数が増えて来てくれて。猿飛峡遊歩道から「イワナが泳いでいるのが見える」と、訪れる方から喜んで頂いています。

トロッコ沿線で、イワナ釣りをされる方は「キャッチ&リリース」お願いいたします。

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