阿曽原温泉小屋

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こんなんで、すみません。

2018-09-21

写真

一本目が空いちゃいました。

一昨日、千葉から77歳の白髭の男性が欅平から来られました。

聴けば、このホームページを読んで「どんな男か見に来た」とのことでした。 食事時の座る姿を見ると、かなり頑張って来てくれたのかな~?って・・・、ありがたい話しです。

なので阿曽原まで来れない人の為に、恥ずかしながら顔が写った写真を一枚。(こんなんで、すみません)

一升瓶を逆さにした腕は埼玉の友人、チョットした事が切っ掛けで仲良くなり20年来お客さんが居ない時を狙ってやって来て、連泊して一緒に飲んでゆきます。 阿曽原だけでなく富山大好き人で、年間6回位は富山に来てくれます。 この日も一般のお客さんはおらず、地酒と昆布〆の刺身・イカの黒作りで乾杯です。(青いマグカップは、E・クラプトン武道館ライブのグッズだぜぃ!)

今日は、雨の中仙人池から男性二人が笑みを浮かべて来られて(こちらも77歳が一人)

「3年前にもお世話になりました。御願いが一つ、夕食をカレーにしてもらえませんか?」

今日は二人だけの宿泊だから、どうにでもなるのでカレーに! ばら肉が大きな冷凍ブロックだったので、トンカツ用のロースを使って、仕入れたスパイスと何時ものルーとミックスして、喜んで食べてもらえました。

お客さんの笑顔が一番です!

と、そこへ玄関先にピアスをした一見チャラそうな若者が・・・?  黒部ダムから来たけど、テントが無くてシュラフだけなので玄関の土間で寝ても良いですか?

って、雨も強いし寒いから素泊まりで小屋に泊まれば?と聞いたら、お金が二千円余りしか無いとのこと。

情報もお金も無く、注意看板も見ず「下の廊下」を下って来たのです。「ATMで、お金は引き出せるんですが・・・。」って、ATMの有る所までの電車賃も怪しいものです。

登山経験はどう見ても無さそうで、若くて運動神経が良かったから歩いて来れたものの、絵に描いた様な無謀登山者!です。

「シャーナイナ~!」タダで泊める訳にはゆかないから後日素泊まり代金を振り込んでもらう事にして、とにかく乾燥室で濡れた服を乾かさせて・・・。  どう見ても食料を持っていそうに有りません。 「シャーナイナ~!」カレーを乾燥室に運んで食べさせて。

翌朝出発時に「ありがとうございました。手紙を書いたので、後から読んで下さい」って、彼は大学3年生で就職活動で悩んでいて、阿曽原で見たDVDに感動したらしく、人に「ありがとう」って言われる仕事や活動をしてゆきたいです。 

って、泣かせる文章が書いてありました。 (仙台の交番襲撃事件といい、悩める学生が多いのでしょか・・・、心配になって来ます)

毎日訪れる人それぞれが、ドラマチックな???黒部峡谷なんだろうな~。 我々が出来る事は日々限られますが、そのドラマのお手伝いが出来ているのなら山小屋稼業も素敵な仕事だと思いませんか!

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