通勤路!(続き)
2024-05-18
前々ページの続き(無茶振りってことは)
引き受けて見たものの・・・そんな積りで現場に来たわけでは無いので、登樊道具・装備どころか半袖ポロシャツ+チノパン+ジョキングシューズ姿の街の兄ちゃんスタイル(あの頃、僕も若かった?)で、ザックも手袋も行動食も水さえ持っていませんでした。
さすがに一人で未知のルートに向かう訳にもゆかず、現場に居合わせた保線区職員一名が業務無線機を持っているので一緒に向かうことにしました。(この当時は携帯電波は有りませんでした)
岩稜・岩壁・藪のミックス登樊に連れて行くには、はなはだ心配だったのですが・・・無理と判断すれば引き返そうと決めて、その辺で誰かが持っていた7ミリ径ロープを8メートル程度を肩に担いで(短くて細くて現場で役に立つとは思えなかったのですが・・気休めで)小便谷まで引き返して登り始めます。
杉の植林地は、勾配も緩く道形は有りませんでしたがコルまでは難なく登り返します。(写真右側底部がコル!裏側に小便谷杉植林地)
前々ページの写真のとおり、頂上まで岩稜の樹林帯でルートなど切り開かれている訳でもなく、灌木やシッカリした?雑草を頼りに捕まえて~湿った急斜面の小さなスタンスに足を踏ん張りながら登り返します。
上部は急斜面で灌木が茂っていて見通すことが出来ず 「ルート間違えると進退窮まるかなぁ」「帰りに下って来れるのだろうか?」「ロープがもう少し太く長ければ・・」等々考えてしまいますが、発生源を確認しなければ対策の立てようもありませんし、何の用意もしてなくて少し迷いましたが、期待され?頼りにされているのも分かるし、なにより今ここでこの岩山を登れそうなのは私しかいないであろうことも承知していますので、ここで頑張らねば男が廃ります!気合を入れつつも、同行の保線区員にも気配りしながら登り返しました。
続く
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