阿曽原温泉小屋

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これが最後!って・・・。

2023-10-09

写真

長く危険なコースです。

昨日は連休中日で大爆裂予想日でしたが・・・天気が悪く小屋もキャンプ場も利用者が少なく、おかげでテントで来ていた馴染みの明るいエミリ母娘が「小屋が空いているならもう一泊小屋で泊めて」ってことで賑やかな一日になりそうだったのですが・・・。

午後三時半頃に、チョイチョイ阿曽原に顔を出してくれる、テント泊の浪花のランナー系?男性(ノースリーブに短パン姿で、阪神の監督が好きなんです。って「パインアメ」を差し入に)が

「自分は計画変更でダムを出るのが遅れたんだけれども、11時頃に 新越沢 辺りでヨロヨロと歩いている高齢の男性がいて、一目で歩きが怪しいし・・ここから引き返せばと言って来たけど、あの人は遅くなるわ」

って教えてくれて、にしても扇沢始発で入って11時に新越沢とは遅すぎます。

予約帳を確認すると該当者らしい男性が見付かりましたが、予約時の携帯番号に架電しても出てもらえず・・・警備隊のY小隊長が探しに行って来ますとF隊員を伴って下の廊下に向かいました。

18時前に「東谷吊橋先登山道で合流、同行して阿曽原に向かう」との連絡が入り一安心です。

フラフラになって小屋に到着した八十歳代の男性に、Y小隊長が優しく?事情を聞くと「二年前にも阿曽原に向かって来たけど、途中のトンネルで泊まって引き返した」 「明日中に自宅(関東)に帰って、病院で人工透析を受けなければならない」 「これが最後だとおもって歩いて来た」等々。

横で聴いていた優しくない私は「これが最後って言われるけど、ちゃんと歩けない人が透析控えているのに来ちゃダメ! 迎えに来てもらっていなかったら小屋に届くのが十時過ぎてたわ。 こんな事してたら本当の意味での最後になってしまうかもしれないでしょ」と男性の肩に手を置きながら強めに言い聞かせます。

午前に届いた十字峡ビバーク夫婦にしろ、この男性にしろこれが最後!って言われるけど自分勝手が過ぎるのではないでしょうか?

ご高齢の方々にはキツく聞こえてしまうかもしれませんが、自分の体力に見合った行動計画は基本中の基本なのは分かっておられるはずです。

自分の思いを遂げるために、ルールを破ったり他人に心配と世話をかけていいはずがありません!!!

どおしても歩きたいならば、同行してくれる「ガイド」を探すなりして荷物を軽くして向かう等も出来るはずです。

昨夜は他にも、途中でバランスを崩して左手を着いた際に手の甲を痛めて腫れて力が入らなくなり「手摺番線」を掴めなくなって十五時間行動で到着して小屋で手当することになった女性が届いたりと・・・大爆裂予想が不発(ある意味大当たり?)に終わった連休中日なのでした。

ちなみに、先月十字峡で「ガッテンビバーク」 していて強く叱った御夫妻ですが・・欅平駅に先に御主人が終電車発車少し前に着いて「若い女の人を追い抜いて来たから、少し待ってやって」って駅員に話したそうで、電車を遅らせる訳にもゆかず困っているところにギリギリ到着したそうですが・・実は夫婦なのに「若い女の人が・・」ってすぐバレる様な事を話していたそうで??意味が分からん!って駅員から聞かされました。

いい加減なことをする方は、どこでもそうなんだろうか?って情けなくなってしまうのは私だけ???

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