阿曽原温泉小屋

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美味しいコメが取れるには。(ここでも絡み合ってます)

2020-04-26

写真

水が張られて、田植えがボチボチ始まりました。

ダム・砂防堰堤・河川堤防のおかげで、暴れる黒部川を抑えて安心して住むことが出来るようになって来ました。

しかし元々河川敷みたいな土壌で保水能力がなく、更に黒部川から引き込む水の水温が低くて水稲栽培には全く不向きな土地だったようです。

そこで昭和26年から、黒部川扇状地外縁の里山にある粘土質の赤土に強力な水流をぶっ掛けて泥水にして、用水を利用して耕作地まで流下させて砂質の土壌と混ぜて土質改良をする 「流水客土」  を施して農業で食べて行ける様になったと聞いています。

ちなみに去年の今頃「ももクロ」ライブが行われた、宮野山運動公園辺りの赤土も扇状地の土質改良に利用されています。

黒部川扇状地は砂礫の堆積層がかなり深くまであることが分かっており、おかげで地下水が豊富で「黒部川扇状地湧水群」として名水百選として環境省に選ばれています。(前ぺージで書いたイワナ養魚場も利用してます)

数年前NHKジオジャパンのスタッフを「湧水群」に連れて行ったら、我々からすれば当たり前なのですが・・・スタッフ連は喜んで喰いついてきました。 (湧水は海底からも湧いているのが知られています)

黒部川の保全・利用・整備は、山奥だけでなく流域・海岸・海の中まで絡んでいるのです。

ウイルス騒ぎが治まったら、美味しい水を求めて「黒部川扇状地湧水群」訪ねて見られればどうでしょう?

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