阿曽原温泉小屋

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昨日は、震災の日。

2020-03-12

写真

マルの追悼集(右下角の小さな顔がマルちゃん)

昨日は、震災の日。早くも9年が経ってしまったんですね。

あの日は、地震12日前に剱岳で事故に遭った丸山隊員が顔を出していた立山町芦峅寺のレストハウスで昼飯を食べて、そこにあったアルバムに残る丸山の笑顔を見て・・・。

地震発生時は、午後からの登山道整備計画の説明会の会場に向かっている車中で揺れも感じなかったのですが、運転中で画面が映らないカーテレビから臨時ニュースが流れだして・・・会合会場の駐車場で、津波の映像を見て驚かされた記憶があります。

全国規模の震災対応の傍らで、未だ剱岳の谷筋で雪の中に取り残さたままの丸山隊員の早期帰還を願いつつ、ご家族への説明・警察組織との調整みたいなことに奔走していました。

私が調整役ってのも変な話だったのですが、警察組織とご家族とが直接話し合いをするには微妙な話しや表現の取り違いで話しがややこしくなったりすると(警察用語は硬い)面白くないと考え、誰から頼まれた訳ではなかったのですが当時の流れで「丸山政寿君を送る会」が終わる4月下旬まで、その時々サポートをもらいながら飛び回っていました。(山小屋関係・マルちゃんの仲間達・地元マスコミ各社・式典会場・花屋さん・フリーアナウンサー等々、各方面からの多大な御協力を頂きました)

丸山隊員をピックアップに向かう予定の、県警ヘリが東北に応援に行くことになったり・・・いろんな想定外が次々と起きて・・・。(丸山の遭難自体が、ありえないことだったのですから)

誰にも悔しさ怒りをぶつけることが出来ないのは、規模は全然違いますが震災も訓練中の事故も山岳遭難事故も同じというか、大自然に対しての人間の小ささと人間の情の深さも思い知らされました。

人間は思いもよらない災難に遭遇しても「次に良いことが待っているはずなんだから、前を向いて進んでゆかねばなりません」

その為には、辛いけど悔しさや怒りを乗り越えて、落としどころというか自分を納得させるために気持ちを整理する為には、時間も大切だけど誰かが寄り添って少しでも辛さを和らげてあげることも役に立つのかと・・・人間一人で生きてゆくのは、寂しいってこと???(分かった様なことを・・・まとまりが無い個人的な事で、すみません)

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