阿曽原温泉小屋

欅平駅構内の撤去作業

トロッコ列車の冬季間営業休止するには、我々の作業以外にも様々な作業が行われます。

写真は欅平駅操車場で電業屋さんが架線撤去作業中ですが、信号柱・広報スピーカー・構内照明・ホームの屋根一式・手摺柵・線路のポイント調整保全等々、豪雪地帯なので雪の重さだけでなく雪崩が想定される場所なので撤去が必須になるモノが沢山あります。

特に終点の欅平駅操車場はそもそもホームが長く場所も急斜面の縁に無理やり作ってある形になるので作業量も多くなるのです。

撤去するにしても、操車場は線路が何本も各ポイントで別れており段取り組んで手際よく順番に作業を進めないといけないので、日暮れの早いこの時期の作業は手際の良さが必要です。

トロッコ列車は、来シーズンから運賃が値上げになるとニュースになっていましたが・・・険しい黒部峡谷で安全にお客さんを運ぶには、皆さんが知らないところで手間が掛かっているのです。

半年間運休中止となるので、収入が無くても社員には払うもの払わねばならないし・・・運賃値上げに御理解のほどを！

作業中の緑色のヘルメットの電業屋さんは、送電線管理も行っているので今年も送電線鉄塔までの管理道の点検を阿曽原小屋に依頼して来てくれる仲良し業者さんです。

阿曽原小屋は山小屋経営だけではなく、山の経験を生かして危険な黒部で仕事をこなしています。

実は成り行きなんですけれど、神様の掌の上で転がされている様な・・・事故無く終わらせて来れているので、結果として「世の為人の為」になっているかと？