阿曽原温泉小屋

k

再興第108回院展!

2023-09-03

写真

阿曽原の鉄塔・・・院展モデルに!!!(確かに険しい痩せ尾根です)

いきなり登山とは関係ない話題に???となられるかもしれませんが、先日 田渕俊夫先生 から頂いた 葉書 の事を書きました。

9月1日から東京都美術館で開催されている 「再興第108回院展」 に田渕先生が出展されている作品名が「黒部心象 鉄塔」となっていて、作品解説に

「黒部峡谷の鉄塔です。~中略~この急峻な崖に鉄塔を建て、送電線を張り巡らせる人達の凄さに改めて敬意を表します。」

とあるって、東京都美術館で開催された田渕先生のトークショウを傍聴しに行っていた「宇奈月温泉 ホテル延楽」の女将から連絡が入りました。

二十年以上前に田渕先生が阿曽原に来られた際に、スケッチしておられたものをイメージして今回の作品に仕上げたらしく、先日御贈りした「黒部の谷の小さな山小屋」も参考になったと葉書を頂いていたのでした。

(当時「延楽」の社長が宇奈月にあるセレネ美術館 の館長をしておられて、田渕先生を黒部峡谷にお招きして私と大仏が案内して十字峡を描いてもらった縁があります)

阿曽原温泉小屋としても目の前の風景がモデルになったり、送電線鉄塔の維持管理のお手伝いで「巡視路点検整備」「塗料やガイシの歩荷」等を行っている関係で、黒部の厳しさと鉄塔の維持管理の苦労を判ってもらえたみたいで嬉しい限りです。

黒部を歩きに来られる登山者の方々におかれましても「ただの鉄塔」「風景見るには邪魔な鉄塔」と観ずに、その先を想像して「電源開発の苦難の歴史」それがあったからこその「現代の繁栄」「下流域が洪水被害から守られている」みたいなものを感じ取ってもらえたら黒部峡谷を訪れた価値が増すと思うのですが??

「再興第108回院展」は今後各地で巡回展 が開催されますので興味のある方は御覧になられてはいかがでしょうか!

(個人的には「関西電力発送電さんが作品を買い上げられれば良いのに!」なんてことを・・・)

アーカイブ

最近の記事