阿曽原温泉小屋

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今年は、紅葉が遅い様ならば・・・。

2023-08-24

今年も、混雑予想日でも小屋の宿泊は1畳で1名の布団一組で宿泊して頂きます。

今日現在、10月2日(月) 10月23日(月)につきましては客室・食堂とも定員に達してしまいました。(両日とも月曜日にツアーを受け入れる為)

あと少しで満室になるのが、9月17日(日) 9月30日(土) 10月1日(日) 10月8日(日) 10月9日(月)となっております。(仙人池・池の平方面の予約を優先して受ける為)

40日縛りが明けた、他の日は空いている日が多くあります。

長期予報では残暑が続く予報も出ておりますので、10月中旬からの「下の廊下」の紅葉時期も遅れるのではないかと???

コロナ前の年は、阿曽原の紅葉が盛りになったのが11月3日文化の日でしたが、紅葉は確かに見事なのですが・・・下の廊下はコースが長く時間が掛かるので、写真を撮り過ぎたり途中で一寸したアクシデントがあると10月下旬になれば日没が早くなり到着が暗くなる方が毎日の様におられます。

なによりも、暗くなってから歩くには危険な登山道ということは皆さんご存知かと?

今シーズンは紅葉が遅くなるのであれば、頭を切り替えて早い時期に下の廊下を計画されることも有りなのではないかと考えます。(10月下旬は、一旦寒気が入ると黒部ダム直下の橋が凍る事も)

決めかねておられる方!足に自信の無い方?初めてでお試しの方??等は、今シーズンは早く開通しそうだし?9月中旬以降で連休・土曜日以外の早い時期に「下の廊下」を歩くことを考えて見られてはいかがでしょうか? (小屋が定員を絞っている関係で、連休・土曜日のキャンプ場が毎年大変な混雑になり夕方の露天風呂はイモ洗い状態に!)

「下の廊下」情報

2023-08-23

昨日、黒部ダム側から入った作業員によれば 、黒部別山谷 の雪渓が崩壊してくれていたそうです。

毎年残雪が遅くまで残り、崩壊するとしばらくは手が出し様が無くなり開通時期に大きく関係して来るポイントです。

あと一週間もすれば、黒部別山谷を埋め尽くしているスノーブロックは融けて落ち着いてくれるだろうとの見通しです。

黒部ダム~黒部別山谷までが上半工区ですが、損傷個所も案外少なく新たにヘリコプターで資材搬入を待たなくても、取り合えず昨年デポしてあった丸太で対応できるとの報告が入りました。

なので、上半工区については9月上旬には取り合えず歩けるようになるのではないかとのことです。

下半工区(黒部別山谷~仙人谷ダム間)については、先にお伝えした通り30日に十字峡先の丸太桟道が搬入予定で桟道新設作業は数日有れば出来上がるはずです。

十字峡先崩壊地~白竜峡~黒部別山谷間の調査はそれ以降になりますが、白竜峡には残雪が無いのはヘリコプターから確認されているし、先日オーストラリア人二人組が怖かったといいながらも通過して来ているので、致命的な登山道の損壊も起きていないのではないかと想像しているのですが・・・。

8月22日現在の予約状況!

2023-08-22

8月22日現在で、客室の余裕が無くなって来ている日をお知らせしますので、山行計画の参考にしてください。

〇9月17日(日)  〇9月23日(土)  〇10月2日(月)  

〇10月8日(日)  〇10月9日(月)

以上の日にちは、裏劔方面からの優先予約+40日縛り解禁+ツアー等の団体予約で、客室に余裕が無くなりつつあります。

「下の廊下」を計画されている方々におかれましては、宿泊予定日40日前(8月4日blog参照)からの予約受付になりますが、混雑予想日をお知らせしておくことで山行計画の助けになればと考えます。

上記は、予約を受け入れられない訳ではなく若干の余裕が残っておりますし、客室が定員オーバーとなれば、「寝れればいい」って方のために食堂に12人分の布団を引いて1人一組の布団とスペースを確保する予定です。

週末・連休は皆さんが行動し易い日に変わりはなく、予約希望の方々が多いのも当然ですが、ガチガチに計画を立てしまえば最悪小屋泊を諦めて「テント泊」又は「中止」としなければならないかも知れませんのでお伝えしている次第です。(コロナ禍以前は、客室定員の倍近くまで予約を受けていましたが、昔に戻す訳にはいかないかと)

また「40日縛り」の解釈について混乱させてしまっている様で申し訳ありませんが、 8月4日のblog に沿って予約を受けさせていただきます。(40日縛り経過後の予約は、空きがあれば随時受けます)

※昨日から「下の廊下」へ作業に入ってくれました。

黒部ダム方向から下流に向けては大仏達が、仙人谷ダムから上流に向けては業者さんが昨日から作業に入ってくれました。

情報も随時入ってくるはずなので、その都度「速報?」いたします。

加賀のランボー?

2023-08-20

猛暑の午後、帽子・スカーフ・サングラス等等で昔の強盗犯?みたいないでたちで現れた女性が来られました。

受付時に、なんか見覚えあるような?って声を掛けると

「昨年9月に、仙人谷で転んで自力で下山して来て・・あの時はお世話になりました」

あの時の 加賀の人 (北島三郎が歌った演歌!若い人は知らないだろうな~)でした。

単独登山で仙人池ヒュッテから阿曽原に向かい20~30分辺りの、なんてことない道で転倒~転落して大岩に盛大に身体を打ち付けて~痛みをこらえ自力で道に戻ったところで、冷静に考えれば仙人池に向かった方が断然近いのに・・「阿曽原に行けば、なんとかなる !」って強く強く思ったそうで???

なんとか阿曽原に自力で着いて、そんなこと知らない私は「お疲れ様」って気軽に声を掛けた途端に緊張が解けたのか?「転んで怪我したんです~〇✖〇✖〇✖・・・・・・・・・・・」って痛みを堪えながら、要は膝が痛いと言うので確認したら「膝頭が大きく深いカギ裂き」状態!肋骨も強く痛むらしく息も絶え絶えで・・翌日病院で診察したら骨折が判明して!

(負傷したランボーが、麻酔無しで傷口を処置する時のミゾオチに全身の力を込めて呻きながら?傷口を見せてくれる姿が強烈でした!)

よくもまあ、自力で歩いて来れたものです!

当日詰めていた警備隊のK分隊長に、応急処置してもらい~の御飯を食べさせてもらい~の「お姫様」待遇だったのですが、本人は痛くて痛くて!それどころではなかった様でしたが・・・。

ワザワザ元気になった姿と、膝の傷跡を見せに?阿曽原まで来てくれたのでした。

昨日は他にも「以前同行者が、東谷出合いで怪我してしまい、当時お世話になりました」って方が来られたりで・・・その時その時出来る事をして来ただけなのですが、わざわざ挨拶に来て頂いて・・なんだか重なる日でした。

当たり前の事!今の自分が出来る事!それだけなのに、照れ臭くもあるのですが、リピーターとして訪れていただきありがたいことです。

言っときますが、怪我してリピーターにはならなくてもいいですから!。この日も毎年来てくれる信州の御夫婦も御揃いの菅笠風の被り物で仲良く来てくださいました。

夏は暇な阿曽原ですが「リピーターさんに助けられている」って、改めて強く感じてしまうのでした。(ちなみに明日も、控え目で優しい笑顔で旨そうにお酒を楽しんでるOさんが久し振りに顔を見せに来てくれる予定です)

秋が近いはず?

2023-08-19

写真

ミンミンゼミ (今年はエゾセミ見ないんですけど?)

昨日の阿曽原も夕方から一時的に弱雨が降りましたが、長続きもせず山に沁み込んでくれたようで夜の涼しさも増したような・・・。

ガスボンベの残量点検に厨房の下に廻ると足場単管の縁でバサバサと音が?セミが飛び立てずにもがいていました。

簡単に手で捕まえることが出来て、早朝で寝惚けているのか?涼しくなって弱って来ているのか??猛暑の中を鳴き疲れたか???

雨上がりでスッキリした空の青さですが、山は濃い緑から少し変わってきたようにも見えます。

残暑厳しい長期予報が出ていますが、日の出・日の入り時間も短くなり~太陽の高さも低くなって~ススキの穂もどんどん広がって来ています。

※今日からパトロール

宇奈月方面遭難対策協議会メンバーが、仙人池までの雲切新道~仙人谷上部の登山道パトロールに向かってくれました。

大仏がハンマーを持ってゆきましたので、どこかにアンカーを打ち込むことを企んでいるのかと。

※明日も草刈り

S会長が、明日は駒ヶ岳(越中駒)までの登山道の草刈りに向かってくれるそうです。

無理せず、待つことも!

2023-08-18

写真

一時間後には、吹き出しは見えなくなってました。

昨日は欅平からの予約がありましたが、昼過ぎから雷と共に雨が降り出して14時半頃には写真のように阿曽原谷が暴れ出しました。

土砂降りの中をずぶ濡れで到着された方を迎えるために、今シーズン初の乾燥室のストーブを点けて・濡れた登山靴に入れて水を吸わせるために新聞紙を用意して・玄関に足ふき用にバスタオル敷いて・御褒美の「あんずボー」を用意して・・・。

最初に到着さんに、他の登山者の情報を聞くと

「他に2人向かっていたけれど、1人はそのまま向かっているはずで、もう1人はテントを持っているからって折尾谷手前の小さな穴でビバークするって言ってました」

遅れて到着した男性は、折尾谷のトンネルの手前で増水した谷をみてこのまま進んで良いものか?悩んで結局進んだのは良かったのですが、悩んで時間を掛けた分増水してしまった様で「折尾の大滝」の渡渉で怖い思いをされたようです。

到着された頃には雨も弱まり阿曽原谷の吹き出しも見えなくなっていたのです。

黒部峡谷は、岩盤急斜面が多いので強い雨が降ると急に増水することがあります。

しかし事前に大荒れが予想されているなら元々入山者は少ないはずだし、昨日の様な突然の荒天は・・そんなに長続きするものではないと考えても良いかと?

急な大雨での増水で「滝潜り」「渡渉」に危険を感じたら、無理して突き進まずに少し引いて雨が治まるのを待てば水量が少なくなるのも早い黒部峡谷ということをお忘れなく!

ビバークされた方は、翌日昼現在阿曽原には届いていませんが夕方からは雨も治まっていたし「明日、引き返す」って言っておられたようですので心配ないかと。(今日、知り合いが向かってくるので確認できるかと)

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