阿曽原温泉小屋

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残念ながら(心配しています)

2025-10-06

写真

十字峡吊橋直下の滝

今シーズンは、十月末日までに「下ノ廊下」の整備が終了する見込みが有りません。

(今冬の大雪被害で軒並み損傷を受けた「丸太桟道」「吊橋」等の修復作業は継続されています)

黒部ダムからの往復で、テント場利用の登山者だけでも受け付けることも検討しましたが・・・残念ですが来シーズン以降に旧日電歩道の整備が終わるまで通行は無理!と判断いたしました。

なので小屋の解体を十月下旬に行う事にいたしました。

トロッコ列車は来シーズン中の全線運行再開を目指していますが、早めに見積もっても・・鐘釣山の対策工事が終了してから「鉄橋補修」「欅平駅構内地盤改良」などが終わるのが夏を過ぎるのでは???

また登山道が利用可能となった場合には、相当の利用者が予想されます。

平成7年洪水被害! 平成8年大雪で不通! 二年立て続けに下ノ廊下が通行出来ず、平成9年の体育の日の連休中日に大混雑したことがありました。

当時は飛び込みさんが小屋に押し寄せてしまい大混乱!夕食は7回戦まわして~食堂に布団を引いて~従業員部屋にも収容して~私は寝る場所が無くなり厨房の床で転がるものの・・・

テント場では張り切れずに、阿曽原谷の対岸・露天風呂脇・水平道までの登り返し等々でもテントが張られていました。(ちなみにテント場だけで午前三時に131張りありました)

コロナ禍以降は小屋の収容も限度がありますので、一昨年以上に小屋の予約が取り辛くなり~テント場利用にはテントの大きさ等の問題から予約も取り辛く・・・ひたすら事前広報して注意喚起~それでも当日は相当の混乱を予想されるであろうと・・いまから心配しております。

阿曽原温泉小屋の営業も変則になりそうですが? 営業出来るとすれば混雑予想されますし、なにより黒部は何が起きるか分かりませんので??計画を立てられる際にはこのページを参考にしていただければと考えます。

だから楽しいのです!

2025-10-02

写真

仙人谷の丸太橋~本流間は、巨岩と巨木埋まってしまい渓相が激変してました

来週から鉄塔巡視路整備のサポートに向かう予定で、メンバーの手配・入山方法の段取り・食料と装備の買い出し等々準備も整いつつあったのですが・・・

発注元から「申し訳ないのですが、事情が出来て作業の順延をお願いしたいのですが」との連絡が入りました。

白馬方面の山小屋で働いていたメンバーや稲刈り真っ盛りのメンバー等々、鉄塔作業に合わせて其々の都合を調整してもらっていたのですが・・・まさかのキャンセル!!

稲刈りメンバーに「さすが阿曽原だわ。次々と問題が起こります」とメールしたら・・・「だからチーム阿曽原は楽しいのです。(笑)」って返信が。

山の仕事は自然相手なので、天候悪化・大雪・落石・遭難事故等々で計画通りに進まないことがチョイチョイ発生してしまいます。

不便な山奥では救急車もパトカーも電気屋さんも直ぐに来てくれることは無いので、まずは自分達の甲斐性で現場で問題解決してゆかねばならないのですが・・・

控え目に見ても? 阿曽原ってトラブルに見舞われる件数が多いというか? トラブルに自ら突っ込んでゆく回数が多いというか?薄々気が付いてはいたのですが・・・

「だから楽しいのです」って言われて・・なんとなく納得してしまう小屋主なのでした。

現場も見ずに、実情に合わない前例や周りからの批判・苦情にハラハラ・ヤキモキしながら?もっともな言い訳考えて、責任回避に頭を悩ませるばかりで今直ぐ行わなければならないモノを置き去りにしている人!どこかに居ませんか???

「どこ向いて仕事してんだ!」って言いたくなります。

写真は出水後の仙人谷ですが、夏には無かった巨岩と巨木が川幅いっぱいに散乱しています。

右側の灰色の巨木はブナの大木ですが、生きたままというか地中にあったはずの根も付けたまま流されて来ています。

上流の山腹崩壊に伴い流されて来たものでしょうが、同時に大量の土砂・岩石が流されてきたことが推察できます。

実際に下流の仙人谷ダム湖は、大量の土砂が流入してしまい浅くなっているのが一目で分かりました。

次々発生する事案に振り回されながらも、黒部のパワーを思い知らされるたびに心の底から「スゲーッ!」って感じられる自分は・・・「ある意味贅沢なのかも?」って考えてしまうのは変なのかなぁ~???

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