阿曽原温泉小屋

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正しい雪洞生活?Ⅸ(雪洞のありがたさ)

2021-03-20

写真

春分の日!夕焼けも北に移動して来ました。(新川黒部橋右岸より)

「小窓」は、富山平野側の 「西仙人谷」 は急傾斜で風も強いのですが、風下の「小窓雪渓」は吹き溜まりで風も弱く大量の積雪が有るので雪洞を作るには適地になります。

前に書きましたが正月登山の救助でこの場所でテントを張ったのですが、降雪で動きが取れずテントで一週間ほど沈殿したことがありました。 降雪でテントが圧し潰されそうになって、座りながら背中で押し潰されない様に踏ん張って一日中チョイチョイ外に出てテントの除雪に追われた経験があります。(風除けに雪のブロックで立派な壁を作ったのですが、吹雪きで運ばれるる雪で壁もテントも全て埋め尽くされてしまいました)

雪洞の利点は、キチンと作れば潰される心配がありませんし、入り口が新雪で塞がっても雪の結晶の隙間の空気があるので酸欠もそれほど心配いりません。(盛大にコンをを何台も同時に焚けば✖)

時間は沢山あったのですが・・・前日の長時間行動と寝不足で、ソコソコに穴掘りを止めて湿気て重たい寝袋に潜り込んで、時々入り口の除雪をしに外へ出ますが視界不良のまま雪は降り続いています。

新雪が積もったばかりの不安定な急斜面を無理やり登り返していたら、雪崩を誘発させるリスクが大きかったはず!ここで行動を止めて大正解と納得の沈殿でした。

※富山の雑学

「小窓ノ頭」=コマドノズコ  頭をズコと呼びます。(「ウドノ頭」 ウドノズコ)

「池ノ谷」=イケノタン   谷をタンと呼びます。

どちらも「カシラ」「タニ」と呼ばれることもありますが、富山弁ではズコ・タンと呼ぶと教えられました。

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