阿曽原温泉小屋

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今年の営業は10月28日まで!

2018-09-03

写真

阿曽原谷の滝を正面から。

本年の営業最終日は、10月28日(日)です。

11月3日の文化の日まで、天気が安定する予報でも最終日は変更いたしません!

小屋を引き継いだ当時は、しばらく文化の日まで営業したことが有ります。

●.日照時間が短くなり、天候によっては午後4時半には真っ暗になる。

●.晩秋になっても黒部ダムの放水が有る年には、ダム直下の橋・登山道・岩壁等が凍りつく事がある。

●.紅葉が終わって、落ち葉が道に積もって歩き辛くなる。

等の理由からです。

もったいない気もしますが、小屋を空けているばっかりに登山者を危ない目に遭わせるわけにはゆきません。

営業終了後は、テント利用の方のエリアになりますので注意してください。(風呂・飲料はギリギリまで使えるようにしますが確認してから来てください)

※下の廊下が凍るという事は!

警察官を退職前の12月頭に、トロリーバス営業最終日に下の廊下に写真撮影に行った男性が帰って来ないとの通報が。

私はたまたま富山市内に出ていたので、空港に向かい民間ヘリコプターで捜索に向かいました。

パイロットが、偶然にも高校山岳部の先輩で本当に丁寧に捜索して頂き、新雪が積もり登山道に薄っすら残った踏み跡と曲がり角で滑落痕を見付ける事が出来ました。

黒部川に転落した可能性が高く成ったことで、翌日体制を整えて、関電には黒部ダムの放水を止めてもらったうえで、凍った上に新雪が積もって歩き辛いなかを捜索に下がると、水の引いた川の中に横たわる遺体を発見しました。(前日のヘリからの捜索では、水没していたと推察されます)

代わる代わる背負って、黒部ダムを目指して後1時間余りの地点まで来たところで「アッ!」って叫び声が・・・。声のした後ろを見ると、そこには頬から血を流した小隊長(後の隊長)が・・・、「顔に突然硬いものが当った」とのことでした。

足元には「氷」がバラバラに砕けていて、見上げた岩壁には大きなツララ・氷魂が、そこかしこから我々を狙っている様に見えます。 昼前になって、気温が上がって解け出した氷が落下してきたものだと直ぐに分かりました。

全員慌てて岩壁から離れて、その後は足元の悪さと上空を気にしながら黒部ダムまで帰ったのでした。

ちなみに、この2か月前には「剣大滝」直下で水流に飲まれた遭難者を収容に!

1ヶ月後には、大仏と早月小屋に詰めていて大仏の後輩の遭難救助にあたったり!

阿曽原に入る直前に、立て続けに今の私に関係する現場にあたる事になるとは「縁」?の様なものを感じます。

今年は「P・マッカートニー」10月30日の東京ドーム公演が小屋締めと重なり諦める羽目に、チケット取れたのに流してしまい・・・残念!縁が有りませんでした。 

ちなみに前回公演の時、通路を挟んだ隣の席の一角にライブが始まっても立ち上がらない人達が???席に着いた時からどこかで見たような・・・?ライブが終わって帰りがけに思い出して、前○○大臣だっ!(現○○大臣) 偉くなると、ライブで立つ事も出来なくなるとは(大臣の後ろの席に、黒いスーツのSPらしい人が二人!)可哀想におもえました。

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